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このサイトでは、国際ジェンダー学会に関する情報を配信しています。年次大会情報なども随時アップロードいたします。会員ウェブサイト情報などは右写真下にありますのでご覧ください。学会公式ウェブサイトと合わせてご利用ください。

2018/10/11

アン・ファウスト-スターリング『セックス/ジェンダー――性分化をとらえ直す――』出版のお知らせ

会員による翻訳書をご紹介します。


Anne Fausto-Sterling (2012).
『Sex/Gender: Biology in a Social World』Routledge

アン・ファウスト-スターリング(著)
福富護・上瀬由美子・宇井美代子・立脇洋介・西山千恵子・関口元子(訳) (2018).『セックス/ジェンダー――性分化をとらえ直す――』世織書房
出版社   http://ur0.biz/MhPS 
アマゾン  http://ur0.biz/MhPZ

--------以下は,「訳者あとがき」を一部書き直したものです--------------

本書は生物学者のアン・ファウスト-スターリングの3冊目の
著書を翻訳したものである。
ファウスト-スターリングの著書のうち,
『Myths of Gender: Biological Theories About Women and men』(1985)の
邦訳『ジェンダーの神話:「性差の科学」の偏見とトリック』
(池上千寿子・根岸悦子訳,工作舎,1990年)が出版されている。

さて,20世紀半ばを過ぎる頃から,
生物学的性はセックス,社会的性はジェンダーと呼ばれるようになった。
その後,セックスとジェンダーは別の次元のもの,
セックスは遺伝的に決められたものであり,
文化的・社会的な影響を受けない絶対的な基準であるという考え方
持たれるようになった。

それに対して,ファウスト-スターリングは,
生きている身体は社会的・歴史的文脈に対する反応として,
常に発達し変化していくダイナミックなシステムであり,
セックスとジェンダーを固定化してはならないと主張する。
さまざまな分野の科学的知見を引用しながら,
ある種の遺伝子が環境からの影響を受けて変貌することもありえることを示した。

原著のタイトルは,「SEX・GENDER」でも,「SEX and GENDER」でもない。
「/」(スラッシュ)を用いて,「SEX/GENDER」としているところは,
セックスとジェンダーを区分けすること自体が難しいことを意味していると思われる。

同時に,ファウスト-スターリングは,
「セックスとジェンダーは別次元のもの」,
「セックスは文化的・社会的な影響を受けない」という考え方が,
生物学などの自然科学においてもその科学的営みを
いかに方向づけているかを論じている。
価値中立的であると捉えられがちな科学研究であるが,
どのようにセックス/ジェンダーを捉えているのかについて,
研究者自身も自分が有している枠組みを自覚することの重要性を指摘している。

2018/09/11

9/29@早稲田大学 ジェンダーと労働研究会主催シンポジウム『ポストフェミニズムと<私たち>の労働 ー河野真太郎著『戦う姫、働く少女』を受けてー』開催のお知らせ

『戦う姫、働く少女』は、「ポスト・フェミニズム(≒新自由主義)」という時代認識のもと、映画、アニメ、TVドラマなどの文化的テクストを縦横無尽に読み解く、刺激的な一冊です。焦点が当てられるのは、様々な作品における「労働」と「貧困」の表象、あるいはその不在。

取り上げられる作品の中で、女性たちは、異性愛主義的な家族とジェンダーのくびきからも、苦役としての労働からも「解放」され、アイデンティティと結びついた「やりがいのある仕事」に勤しんでいるようです。同時に、そこでは「母であること」とポスト・フェミニストであることの矛盾も、十分な支払いを受けていないケア労働者の困窮も<わたし>の問題として個人化されてしまっています。

果たして「自己決定と自己責任」の幻想の只中において、「<わたしたち>の連帯」はいかにして可能なのでしょうか。
当日は、中村香住さん(ジェンダー・セクシュアリティの社会学)、
田中東子さん(カルチュラル・スタディーズ)による発表を導きの糸として、著者の河野真太郎さんとともに議論します。

日時:2018年 9/29(土)14:00-16:00
場所:早稲田大学 戸山キャンパス 31号館208号室
資料代:500円を予定

発表1 中村香住さん(慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程)
「メイドカフェに見る女性の複合的労働と承認――『戦う姫、働く少女』第3章の検討」

発表2  田中東子さん(大妻女子大学文学部准教授)
「第三波フェミニズムはポスト新自由主義への道を拓くのか?」

著者より応答 河野真太郎さん(一橋大学大学院経営管理研究科准教授)

登壇者(敬称略)
中村香住
慶應義塾大学社会学研究科後期博士課程所属。
専門はジェンダー・セクシュアリティの社会学。現在の主な研究テーマは、メイドカフェにおける女性主体の経験について。

田中東子
大妻女子大学文学部准教授。博士(政治学)。メディア文化論,ジェンダー・スタディーズ,カルチュラル・スタディーズ。主な著作・翻訳に『メディア文化とジェンダーの政治学―第三波フェミニズムの視点から』(単著、世界思想社、2012年)、『出来事から学ぶカルチュラル・スタディーズ』(編著、ナカニシヤ出版、2017年)、ポール・ギルロイ『ユニオンジャックに黒はない人種と国民をめぐる文化政治』(共訳、月曜社、2017年)など。

河野真太郎 
一橋大学大学院経営管理研究科准教授。専門はイギリス文学・文化ならびに新自由主義の文化と社会。著書に『戦う姫、働く少女』(堀之内出版、2017年)、共編著に『終わらないフェミニズム──「働く」女たちの言葉と欲望(研究社、201年)、翻訳にトニー・ジャット/ティモシー・スナイダー『20世紀を考える』(みすず書房、2015年)など。

司会 川口遼
ジェンダーと労働研究会主宰。首都大学東京子ども・若者貧困研究センター特任研究員。大妻女子大学、青山学院大学非常勤講師。専門は、家族・労働・福祉の社会学。ジェンダー/セクシュアリティ研究。

転送歓迎

2018/08/03

国際ジェンダー学会2018年大会ご案内 (第3報)

大会実行委員長挨拶

 国際ジェンダー学会2018年大会を9月1日(土)~2日(日)に聖心女子大学にて開催いたします。
 午前中に特別ラウンドテーブル、午後にシンポジウム1とラウンドテーブルを行います。特別ラウンドテーブルでは初代代表幹事岩男寿美子さんを追悼しつつ国際ジェンダー学会の40周年を振り返ります。シンポジウム1は40周年記念シンポジウムとして「人間の安全保障とジェンダー研究のこれから」のテーマで行います。人間の安全保障とジェンダー平等の今後の見通しを考える基調講演、次に本学会各分科会から「人間の安全保障」とジェンダーの各課題を問題提起し議論します。シンポジウム1の後には、シンポジウム1の議論を深めるラウンドテーブル(人間の安全保障とジェンダー)を実施します。また、共通テーマのもと自由に議論を交わすラウンドテーブルを二つ開催します。「ソーシャルメディア時代のメディアとジェンダー」と「バングラデシュ農村におけるリプロダクティブ・ヘルス改善の道筋を探る」という興味深いテーマで実施します。夜は、4号館1階のcafé Jasminにて懇親会です。ぜひご参加ください。
 二日目午前は5つの分科会にわかれての個人報告です。今年も大変充実した内容の報告がそろいました。午後は総会ののち、シンポジウム2として「男性学/男性性研究のゆくえ」を開催します。男性学/男性性研究の到達点を踏まえて、男性支配をめぐる社会変化や「社会変革の担い手としての男性」を視野にいれた今後の男性学/男性性研究の方向性について考えます。どうぞご期待ください。
 実りある大会となるよう、実行委員一同鋭意準備をすすめております。皆さまの積極的なご参加を心よりお待ちしております。

大会実行委員長 大槻奈巳



国際ジェンダー学会2018年大会 会場までのご案内

【会場】聖心女子大学 3号館(懇親会4号館)
 9月1日(土)受付:3号館1階宮代ホール前(10:00~)
 9月2日(日)受付:3号館1階宮代ホール前( 9:00~)

【所在地】〒150-0012 東京都渋谷区広尾4丁目3-1

【アクセス】
 https://www.u-sacred-heart.ac.jp/access/index2.html
 東京メトロ日比谷線「広尾駅」
 2番「天現寺橋(聖心女子大学)方面」出口下車 広尾商店街を通り約3分



国際ジェンダー学会2018大会タイムテーブル

8月31日(金)
 18:30 ~ 20:00  理事会(4号館2階聖心コモンズ)

9月1日(土)
 9:00 ~ 10:00  評議員会(ブルーパーラー:大学受付となり)
 10:00 ~      参加者受付開始(3号館1階)
 10:30 ~ 12:00  特別ラウンドテーブル(宮代ホール)
 13:00 ~ 15:00  シンポジウム1(宮代ホール)
 15:15 ~ 17:15  ラウンドテーブル(342,332,340)
 17:45 ~ 19:45  懇親会(4号館1階café Jasmin)

9月2日(日)
 9:00 ~      参加者受付開始(宮代ホール前)
 9:30 ~ 12:30   個人発表(332,333,340,342,343)
 12:40 ~ 13:40  総会(332)
 14:00 ~ 16:30  シンポジウム2(宮代ホール)
 16:30       閉会

※ 両日とも大学構内には食事・印刷を提供できる施設がありません。各自でご準備をお願いします。

※ クローク(331)、控室(331,341)、託児室(344)
 9月1日(土) (10:00~17:45)
 9月2日(日) ( 9:00~16:45)



特別ラウンドテーブル

9月1日(土)10:30~12:00 宮代ホール

<テーマ>岩男寿美子さんから学ぶ

<企画・司会>小玉美意子

<内容>
a)企画委員からの報告
 1)小玉美意子: 司会挨拶
 2)広中和歌子: ジェンダー学会設立のころ
 3)藤原千賀: 研究者としての業績(前半)
   国広陽子: 研究者としての業績(後半)
 4)小玉美意子: 社会的活動
 5)柴尾智子: 国際的活動
 6)加藤敬子: 岩男さんの行動力の源泉―家族の物語
 7)広中和歌子: 岩男寿美子像のまとめ
b)会場の参加者からの発言



シンポジウム1 (40周年記念シンポジウム)

9 月1 日(土)13:00~15:00 宮代ホール

人間の安全保障論とジェンダー研究のこれから

<司会>柘植あづみ明治学院大学)・池田恵子静岡大学

■基調講演
田中由美子城西国際大学
 人間の安全保障とジェンダー研究のこれから

■パネルディスカッション:分科会活動を展望する
教育分科会  木村育恵北海道教育大学
開発とジェンダー分科会  江藤双恵獨協大学
労働分科会  鵜沢由美子明星大学
現代生活学分科会  上村協子東京家政学院大学
メディアとジェンダー分科会  関根里奈子(一橋大学



ラウンドテーブル

9 月1 日(土)15:15~17:15 342、332、340

■ラウンドテーブルディスカッション(人間の安全保障とジェンダー):342 室
<テーマ>
 「人間の安全保障とジェンダー」を研究視点に取り入れる方法を考える 
<司会>
 柘植あづみ(明治学院大学)・池田恵子(静岡大学) 
<話題提供>
 シンポジウム1の基調講演とパネルディスカッションを受けて意見交換します
 <コメンテーター>
 田中由美子(城西国際大学)ほか

■ラウンドテーブルディスカッション1:332 室
<テーマ>
 バングラデシュ農村におけるリプロダクティブ・ヘルス改善の道筋を探る 
<企画>
 松岡悦子(奈良女子大学) 
<話題提供>
 嶋澤恭子(神戸市看護大学)・五味麻美(川崎市立看護短大)・青木美紗(奈良女子大学)
 <コメンテーター>
 藤掛洋子(横浜国立大学)

■ラウンドテーブルディスカッション2:340 室
<テーマ>
 ソーシャルメディア時代のメディアとジェンダー 
<企画>
 小林直美(山形大学)
<司会>
 笹川あゆみ(武蔵野大学)
<話題提供>
 田中洋美(明治大学)・花野泰子(立教女学院短期大学)・村上郷子(法政大学)・髙橋香苗(明治大学大学院)・陳予茜(明治大学大学院)



個⼈発表<第1グループ>

9月2日(日)9:30~12:30 332 室

<座長>織田由紀子(JAWW)

1. 中井美奈(ロンドン大学大学院)
 英国ソマリアコミュニティーにおける女性性器切除(FGM)の考察
2. 赤澤真実(フェリス女学院大学)
 在日ブラジル人女性からみるパフォーマティヴなジェンダー規範
 ―身体的表象に着目して―
3. 小野道子(東京大学大学院)
 カラチのロヒンギャ女性と女児たちの安全保障
 :母と娘の安全な居場所としての路上
4. 劉楠(長崎大学)
 中国の留守児童問題と中華婦女連合会の活動
5. 木曽恵子(宮城学院女子大学)
 東北タイ農村女性による「公共性」の形成と主体構築
 ―住民組織の活動を中心に
6. 藤掛洋子(横浜国立大学)
 パラグアイ都市スラム・カテウラにおけるジェンダー問題
 ~わかものたちの取り組みから考える~



個⼈発表<第2グループ>

9月2日(日)9:30~12:30 333室

<座長>宮崎聖子(福岡女子大学)

1. 高橋美和(実践女子大学)
 仏教教学はジェンダー秩序を変えるか
 ―カンボジアにおけるアピダンマ学習の現場から
2. 阿部貴美子(明治学院大学)
 村の助産師不足 変容するカンボジアで出来ること
3. 横山美和(お茶の水女子大学)
 米国のコムストック法と産児調節運動
4. 三枝麻由美(名古屋大学)
 ジェンダー平等社会へのアプローチ
 :スウェーデン、フランス、日本の比較
5. 佐々木綾子(千葉大学)・大野聖良(お茶の水女子大学)
 日本におけるTrafficking 概念の形成と運動の批判的検討
 ―アメリカとの比較から
6. 関根里奈子(一橋大学)
 「戦う美少女」とミリタリーカルチャー



個⼈発表<第3グループ>

9月2日(日)9:30~12:30 340 室

<座長>鵜沢由美子(明星大学)

1. 跡部千慧(静岡大学)
 女性教員の戦後史と<戦後家族モデル>
2. 木村育恵(北海道教育大学)・河野銀子(山形大学)・田口久美子(和洋女子大学)・池上徹(関西福祉科学大学)・跡部千慧(静岡大学)・高野良子(植草学園大学)・村上郷子(法政大学)・井上いずみ(公立学校教員)
 女性教員のキャリア形成をめぐる教員育成のスタンダード化政策の課題
3. 竹下美穂(東京女子大学)
 母親の多様化と小学校PTA 活動の再活性化
4. 小林三津子(JAWW)
 日本における女性IT技術者(1970年代~2010年代)
5. ノーラ・ワイネク(一橋大学大学院)
 在日米軍と共に生きる――沖縄の基地で働く女性たち
6. 対馬順子(リーズ大学)
 日本の女性と日々の暮らし(1965-1995)
 ―女性は財の保有程度をどうとらえていたか



個⼈発表<第4グループ>

9月2日(日)9:30~12:30 342 室

<座長>池松玲子(東京女子大学大学院)

1. 田中恵(一橋大学大学院)
 トランスジェンダーのパス実践を読み直す
2. 鴨澤小織(日本大学)
 女性特有の課題に対応したメンタルヘルス支援
 :社会モデルの視点から
3. 金杉範子(JAWW)
 エンパワーメントの多様な型についての考察
 ―女性農業者の事例より―
4. 佐伯芳子(東京女子大学)
 移住女性労働者の組織化とSDGs
5. 池田恵子(静岡大学)
 女性による防災活動の進展:全国的な動向の分析
6. 天童睦子(宮城学院女子大学)
 震災後の女性の経験とジェンダー問題の再構築



個⼈発表<第5グループ>

9月2日(日)9:30~12:30 343室

<座長>太田由加里(日本大学)

1. 山根純佳(実践女子大学)
 介護施設における両立支援とジェンダー
 :女性職における男性主流化のプロセス
2. 新倉久乃(フェリス女学院大学大学院)
 外国人ひとり親支援福祉制度に潜むジェンダー規範
 ―在日タイ女性の事例から
3. 菊地栄(一般社団法人社会デザイン研究所・立教大学)
 福島第一原発事故がもたらした「子育て」への影響と8年目の課題
 ~県内に居住する被災した親たちと「母子保健」専門家の語りから
4. 仁科薫(大妻女子大学)
 多様性に開かれた子育て支援政策の可能性
5. 齋藤早苗(東京大学大学院)
 男性はなぜ育児休業を取得できないか
 ――ジェンダー視点を再考する
6. 佐藤文香(一橋大学)
 男性性と軍隊・戦争の関係を再考する
 ―「軍事的男性性」概念の予備的考察に向けて



シンポジウム2(公開)

9月2日(日)14:00~16:30 宮代ホール

男性学/男性性研究のゆくえ

<司会>山根純佳(実践女子大学)

■基調講演
 多賀太(関西大学)
 男性学・男性性研究の視点と実践的意義

■報告
1. 澁谷知美(東京経済大学)
 ここが信用できない日本の男性学
 ―平山亮『介護する息子たち』の問題提起を受けて
2. 川口遼(首都大学東京)
 男性学・男性性研究の課題-『男性の被害者意識』を中心に

■コメント
 海妻径子(岩手大学)・大倉韻(東京医科歯科大学)

■パネルディスカッション



大会参加者の皆様へ

1. 大会参加について
大会・懇親会への参加申し込みは、8月19日(日)までに学会ウェブサイトで手続きをしてください。
なお、大会当日の参加も受け付けます。

2. 受付
 9月1日(土):3号館1階宮代ホール前(10:00~)
 9月2日(日):3号館1階宮代ホール前( 9:00~)

3. 参加費・懇親会費のお支払い
 参加費・懇親会費は当日受付で、現金でお支払いください。
 1) 参加費:
  会員 3,000円
  非会員 3,500円
  学生(会員・非会員) 1,000円
 2) 懇親会費:
  会員・非会員 4,500円
  学生(会員・非会員) 2,000円

※ シンポジウム2(公開)のみに参加される場合、参加費は不要です(ただし資料代として500円頂戴いたします)。
※ 参加費・懇親会費は、当日、受付でお支払い下さい。
※ 懇親会は4号館1階café Jasmin にて開催します。
懇親会をキャンセルされる場合にも、懇親会費をお支払い頂きます。どうかご了承ください。

4. 書籍販売
書籍販売スペースを、3号館1階受付脇スペースに設けます。ご希望の方は、必ず前もって大会事務局(otsuki[at]u-sacred-heart.ac.jp)へお申し出ください。

5. 託児
託児希望に対応致します(お一人当たり半日1000 円程度のご負担をお願い致します)。8月19日(日)までに大会実行委員会託児担当・跡部(atobe.chisato[at]shizuoka.ac.jp)までお問い合わせ下さい。定員になり次第締め切らせていただきますのでお早目のご連絡をお願いします。



国際ジェンダー学会2018 年大会実行委員会
事務局:聖心女子大学 大槻奈巳 研究室
〒150-0012 東京都渋谷区広尾4 丁目3-1
E-mail:otsuki@u-sacred-heart.ac.jp
TEL:03-3407-5702(学科事務室)
FAX:03-3407-5833

2018/06/01

国際ジェンダー学会2018年大会のご案内 第2報


青葉の眩い初夏の候、皆様いかがお過ごしでしょうか。
すでにML等でお知らせしました通り、2018年大会は、聖心女子大学にて9月1日(土)・2日(日)に開催いたします。
大会第一日目は、午前中に特別ラウンドテーブル、午後にシンポジウム1とラウンドテーブルを行います。特別ラウンドテーブルでは初代代表幹事岩男寿美子さんを追悼しつつ国際ジェンダー学会の40周年を振り返ります。シンポジウム1は40周年記念シンポジウムとして「人間の安全保障とジェンダー研究のこれから」(仮)のテーマで行います。人間の安全保障とジェンダー平等の今後の見通しを考える基調講演、次に人間の安全保障という視点から国際ジェンダー学会の分科会活動のこれからを展望します。ラウンドテーブルは「テーマ別セッション」「論文フォーラム」「書評セッション」の企画を公募いたします。夜は4号館1階のcafé Jasminにて懇親会です。
二日目午前は「個人発表」です。奮ってご応募ください。午後は総会ののち、シンポジウム2として男性性を取り上げます。男性学/男性性研究の到達点を踏まえて,男性支配をめぐる社会変化や「社会変革の担い手としての男性」を視野にいれた今後の男性学/男性性研究の方向性について考えます。どうぞご期待ください。
なお、理事会を大会前日の831日(金)夕方から、評議員会は一日目の午前に、総会は二日目のお昼に行います。ご出席をよろしくお願いいたします。
この「第2報」では各プログラムについて、またラウンドテーブルと個人発表の申し込み方法、申し込み書式についてお知らせします。また「第2報」は大会ウェブサイト(http://www.isgsjapan.org/)にも掲載いたしま。ご活用ください。

2018年大会実行委員長 大槻 奈巳

1.タイムテーブル

8/31(金)
    18302000  理事会
9/1(土)
    9001000   評議員会
    1000            参加者受付開始
    10301200  特別ラウンドテーブル
    13001500  シンポジウム1
    15151715  ラウンドテーブル
    17451945  懇親会
9/2(日)
    900            参加者受付開始
    9301230  個人発表
    12401340  総会
    14001630  シンポジウム2

2.参加費・懇親会費(大会当日受付にてお支払いください)

大会参加費   会員3,000円 非会員3,500円 学生1,000
懇親会費    会員4,500円 非会員4,500円 学生2,000
(シンポジウム2のみの非会員の大会参加費は無料とします)

3.ラウンドテーブル発表申し込み
担当:谷岡理香・長安めぐみ
ラウンドテーブルの企画を募集いたします。この企画の趣旨は、同じ問題意識を持った者が集ってテーブルを囲み、自由に議論をおこなうというものです。企画者は参加者に議論を投げかけ、討論を促します。2時間の枠を用いて、時間配分を含め自由に議論をおこなってください。例を以下に記しますが、ラウンドテーブルの具体的な進め方は、各企画者にお任せいたします。修論・博論フォーラムもラウンドテーブルの中に位置づけます。また、「書評セッション」としてご自身の著書に基づいた企画も歓迎します。
(例1)話題提供者・司会等を設定して、議論を進める。
(例2)「論文フォーラム」「書評セッション」を開催する。具体的には、修士論文・博士論文、著書に基づいた研究成果を発表し、コメンテーターからの報告を受けるとともに、参加者とやりとりをする。

●「ラウンドテーブル」申し込み
開催を希望する方は、「『ラウンドテーブル』申し込み」「『ラウンドテーブル』要旨集原稿について」をお読みいただき、必要事項をご記入の上、期限までに申し込んでください(2018630日締め切り)。なお、申し込みには、学会会員であること、今年度の会費が納入済みであることが必須です。

(1)申し込み方法
件名の冒頭に【ラウンドテーブル申込】と記し下記の項目をお書きの上、メールで締め切り期限までにお申し込みください。

テーマ:
企画者(所属):会員に限ります(司会・話題提供者、コメンテーターも同様)。
司会(所属):必要に応じて設定してください。
話題提供者(所属):必要に応じて設定してください。話題提供者数に制限は設けませんが、2時間という枠を考慮して設定してください。
企画趣旨:企画趣旨を最大200字以内で書いてください。「論文フォーラム」「書評セッション」の企画である場合は、その旨を明記してください。

「論文フォーラム」「書評セッション」でコメントを希望する会員名:
企画者連絡先住所:
企画者電話番号:
企画者メールアドレス:
使用機器:プロジェクターを使用する/しない
*コメンテーターを希望する場合には、会員名簿より選んで記入してください(3名まで)。事務局の方でコメンテーターを調整します。ただし、ご希望を確約できませんので、あらかじめご了承ください。
上記枠内をご記入の上締め切り期限までにお申し込みください。
(2)申し込み締め切り期限2018630日(土)厳守
(3)申し込み先(メールアドレス):谷岡(tanioka@tokai-u.jp
申し込みを受付しましたら、一週間以内に担当(谷岡)が上記のアドレスからその旨を返信いたします。もし返信がないようでしたらご連絡ください。
(4)申し込み条件
申し込み締め切り期日(2018630日)までに会員の方には年会費のお支払、非会員の方には入会手続き(入会申し込み、入会金・年会費のお支払)を済ませていただくことが条件となっております。なお、入会申込から入会手続きの完了までに2週間ほどかかりますので早めに手続きに入って頂きますよう、お願い申し上げます
(5)配布物:レジュメ等の配布物は企画者でご用意ください(20部以上)。
(6)プロジェクター使用について
プロジェクターを使用される方は、91日(土)1500までに、大会事務局が準備したノートパソコンに発表資料のファイルを保存してください。会場ではWindows7 Office2016のパソコンをご用意しますが、ご自身のパソコンを使用していただいても構いません。プロジェクターとの接続端子はD-SUB15ピンまたはHDMI端子が使用可能です。
※念のためデータをPDFでも保存しておくことをおすすめします。

●「ラウンドテーブル」要旨集原稿について
記入例のファイルを参照のうえ、テンプレートを上書きして原稿を作成してください。「ラウンドテーブル」要旨集原稿の形式は下記の通りです。テンプレートは学会ウエッブサイト(http://www.isgsjapan.org/)からダウンロードできます(近日中)。ご提出していただいた原稿はそのまま要旨集に印刷いたしますので、誤字脱字などにはご注意ください。

(1)原稿枚数 A4用紙1
(2)記入内容・書式
      企画題目            1行目:MS明朝太字、12ポイント、中央揃え)
      副題                       2行目:MS明朝太字、12ポイント、中央揃え)
      企画者名(所属)    4行目:MS明朝、12ポイント、左揃え)
      必要に応じ、司会(所属)、話題提供者(所属)などを記入してください。
      企画趣旨本文     MS明朝、10.5ポイント)
  本文に見出しをつける場合は、MS明朝太字、10.5ポイント
*余白 上下28mm 左右22mm    *ページ番号は入力しないでください。
3行目ならびに「企画趣旨本文」開始前の行は、空白行です。
(3)提出形態PDFファイル
(4)提出期限2018731日(火)厳守
(5)提出先:メールアドレス:谷岡(tanioka@tokai-u.jp
原稿を受理しましたら、一週間以内に担当(谷岡)が上記のアドレスからその旨を返信いたします。もし返信がないようでしたらご連絡ください。

「ラウンドテーブル」要旨集原稿イメージ



4.個人発表の申し込み
担当:菅野摂子・島直子
大会2日目(2018929:30~12:30)におこなわれます個人発表を希望される方は、下記「『個人発表』申し込み」及び「『個人発表』要旨集原稿について」をお読みいただき、締め切り期限(申し込み:630日(土)、要旨集原稿提出:731日(火))までにご連絡・ご提出ください。なお、申し込みには、学会会員であること、今年度の会費が納入済みであることが必須です。

●「個人発表」申し込み
(1)申し込み方法
件名の冒頭に【個人発表申込】と記し、 下記の項目をお書きの上、メールで締め切り期限までにお申し込みください。

氏名:
所属:
連絡先住所:
電話番号:
FAX番号:
メールアドレス:
発表題目:
使用機器:プロジェクターを 使用する/使用しない。

(2)申し込み締め切り期限2018630日(土)厳守
(3)申し込み先(メールアドレス):菅野(setsuko@fms.rikkyo.ne.jp
(4)申し込み条件
申し込み締め切り期日(2018630日) までに会員の方には年会費のお支払、非会員の方には入会手続き(入会申し込み、入会金・年会費のお支払)を済ませていただくことが条件となっております。なお、入会申込から入会手続きの完了までに2週間ほどかかりますので早めに手続きに入って頂きますよう、お願い申し上げます。
(5)発表時間
①発表時間(目安)は30分(発表20分・質疑応答10分)です。なお、報告者数によって時間配分が変更になる場合があります。
②すべての発表の後に全体討論(30分)を設けます。
(6)配布物:レジュメ等の配布物は各自でご用意ください(20部以上)。
(7)プロジェクター使用について
プロジェクターを使用される方は、92日(日)発表当日900915の間に、大会事務局が準備したノートパソコンに発表資料のファイルを保存してください。会場ではWindows7 Office2016のパソコンをご用意しますが、ご自身のパソコンを使用していただいても構いません。プロジェクターとの接続端子はD-SUB15ピンまたはHDMI端子が使用可能です。
※念のためデータをPDFでも保存しておくことをおすすめします。
(8)その他
①申し込みを受け付けましたら、一週間以内に担当(菅野・島)が上記のアドレスからその旨を返信いたします。もし返信がないようでしたらご連絡ください。
②「個人発表」申し込み=「大会参加申し込み」ではありません。学会ウェブサイトで大会参加登録を別途行ってください。

●「個人発表」要旨集原稿について
要旨集原稿は記入例のファイルを参照のうえ、テンプレートに上書きして作成し、必ず締め切り期日までにご提出ください。テンプレートは学会ウエッブサイト(http://www.isgsjapan.org/)からダウンロードできます(近日中)。提出原稿はそのまま印刷いたしますので、誤字脱字などにご注意ください。

(1)原稿枚数 A4用紙(横書き)1
(2)記入内容・書式
①発表題目                  1行目:MS明朝太字、12ポイント、中央揃え)
②副題                         2行目:MS明朝太字、12ポイント、中央揃え)
③発表者名(所属)    4行目:MS明朝、12ポイント、中央揃え)
④発表内容要旨本文    6行目以降:MS明朝、10.5ポイント)
本文に見出しをつける場合は、MS明朝太字、10.5ポイント
*余白 上下28mm 左右22mm
44(文字数)×33(行数)
*一段組み
3行目と5行目は空白行です。
*ページ番号は入力しないでください。

「個人発表」要旨集原稿イメージ


(3)提出形態PDFファイル(PDFにできない場合は大会実行委員会へご相談ください)
(4)提出期限2018731日(火)厳守
(5)提出先 メールアドレス:島(shima@nwec.jp
原稿を受理しましたら、一週間以内に担当(島・菅野)が上記のアドレスからその旨を返信いたします。もし返信がないようでしたらご連絡ください。

5.シンポジウム1 「人間の安全保障とジェンダー研究のこれから(仮題)」
40周年記念シンポジウム
日時:201891日(土)13001500
場所:聖心女子大学 3号館1 宮代ホール
趣旨:
グローバリゼーションが進み、ジェンダー課題は国境を越えてますます複雑化し、その解決を担うアクターも多様化しています。そんななか、ひとりひとりの人間に対して上からの保護と下からのエンパワーメントという手段で、「恐怖からの自由」「欠乏からの自由」「尊厳をもって生きる自由」を保障しようとする人間の安全保障とジェンダーについて、本学会の40周年記念のテーマとして取り組むことは、研究と実践の両面から非常に有意義だと考えます。
本シンポジウムのプレ企画として実施された2017年大会のシンポジウム1「人間の安全保障論をジェンダーの視点から問い直す」では、人間の安全保障にジェンダーの視点を積極的に加えることによって、諸課題の深い分析と解決に向けての実践の強化につなげるきっかけが得られました。また、201866日の昭和女子大学における国際ジェンダー学会40周年記念公開講演会では「人間の安全保障と市民社会ジェンダーの視点から過去を振り返り未来を見据える」としてSusan Pharr教授とThanh-Dam Truong博士にご講演いただき、さらに69日の日本学術会議ジェンダー研究分科会との共催シンポジウム「移民と人間の安全保障をジェンダー視点で考える」では、移民、移住、人身取引とジェンダーをキーワードにした議論を行います。
本シンポジウムは、これらのまとめとして、長期にわたり国際協力機構や国連機関でジェンダー平等の推進に携わられてきた本学会会員の田中由美子さん(城西国際大学)に人間の安全保障とジェンダー研究のこれからについて基調講演をお願いし、それに続いて、国際ジェンダー学会の各分科会がこれまでに研究対象としてきた事象を、人間の安全保障という概念に照らして振り返ります。そこから、人間の安全保障という視点から、今後重要になると思われるジェンダー研究・女性学・男性学の課題について議論します。

司 会:池田恵子(静岡大学)・柘植あづみ(明治学院大学)
登壇者:基調講演 田中由美子(城西国際大学)
開発・教育・現代生活学・メディア・労働の各分科会より話題提供

6.シンポジウム2 「男性学/男性性研究のゆくえ」

日時:201892日(日)14:0016:30
場所:聖心女子大学 3号館1 宮代ホール
趣旨:
これまでの男性学/男性性研究は、1)構造としての男性支配・優位、2)「男性もまた抑圧されている」という「ジェンダー」による抑圧性、3)男性性の複数性と男性間のヒエラルキーの説明という3つの軸で展開されてきました。本シンポジウムでは、こうした男性学/男性性研究の到達点を踏まえて、男性支配をめぐる社会変化や「社会変革の担い手としての男性」を視野にいれた今後の男性学/男性性研究の方向性について考えます。
登壇者の3名からは、男性を問題化する複眼的視点や、男性性の複数性のもとでの男性支配などを踏まえつつ、男子の社会化問題や男性運動の可能性について議論いただきます。フロアの皆さんとの議論をとおして、社会構造の受動的な担い手ではない男性の実践の可視化を試みたいと思います。

司 会:山根純佳(実践女子大学)
登壇者:多賀太(関西大学)、澁谷知美(東京経済大学)、川口遼(首都大学東京)
コメンテーター: 大倉韻(東京医科歯科大学)ほか1名を予定

7.今後の予定

ラウンドテーブルと個人発表要旨用のテンプレートは、大会ウェブサイト(http://www.isgsjapan.org/)からダウンロードできます(近日中)。
8月初旬ごろに確定プログラムを発送し、学会ウェブサイトにも大会の内容を掲載する予定です。ご確認ください。大会参加の申し込みは今年もWeb上で8月初旬ごろより受付を行う予定です。Web申し込み開始等は、MLにてお知らせします。

8.その他

(1)宿泊
実行委員会では宿泊施設の斡旋は行いません。ホテル等は各自ご予約ください。
(2)託児
ご予約により聖心女子大学内で託児の準備をします。お一人当たり半日1,000円程度のご負担をいた
だきます。詳しくは跡部千慧(atobe.chisato@shizuoka.ac.jp)までお問い合わせください。定員になり次第締め切らせていただきますのでお早めのご連絡をお願いします。

9.大会事務局

お問い合わせは下記までお願いいたします。

150-8938  渋谷区広尾431
聖心女子大学 大槻奈巳研究室
電話 03-3407-5496(直通)  03-3407-5702(学科事務室)  Fax 03-3407-5833 
e-mail otsuki@u-sacred-heart.ac.jp

国際ジェンダー学会ウェブサイトhttp://www.isgsjapan.org/