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2018/09/11

9/29@早稲田大学 ジェンダーと労働研究会主催シンポジウム『ポストフェミニズムと<私たち>の労働 ー河野真太郎著『戦う姫、働く少女』を受けてー』開催のお知らせ

『戦う姫、働く少女』は、「ポスト・フェミニズム(≒新自由主義)」という時代認識のもと、映画、アニメ、TVドラマなどの文化的テクストを縦横無尽に読み解く、刺激的な一冊です。焦点が当てられるのは、様々な作品における「労働」と「貧困」の表象、あるいはその不在。

取り上げられる作品の中で、女性たちは、異性愛主義的な家族とジェンダーのくびきからも、苦役としての労働からも「解放」され、アイデンティティと結びついた「やりがいのある仕事」に勤しんでいるようです。同時に、そこでは「母であること」とポスト・フェミニストであることの矛盾も、十分な支払いを受けていないケア労働者の困窮も<わたし>の問題として個人化されてしまっています。

果たして「自己決定と自己責任」の幻想の只中において、「<わたしたち>の連帯」はいかにして可能なのでしょうか。
当日は、中村香住さん(ジェンダー・セクシュアリティの社会学)、
田中東子さん(カルチュラル・スタディーズ)による発表を導きの糸として、著者の河野真太郎さんとともに議論します。

日時:2018年 9/29(土)14:00-16:00
場所:早稲田大学 戸山キャンパス 31号館208号室
資料代:500円を予定

発表1 中村香住さん(慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程)
「メイドカフェに見る女性の複合的労働と承認――『戦う姫、働く少女』第3章の検討」

発表2  田中東子さん(大妻女子大学文学部准教授)
「第三波フェミニズムはポスト新自由主義への道を拓くのか?」

著者より応答 河野真太郎さん(一橋大学大学院経営管理研究科准教授)

登壇者(敬称略)
中村香住
慶應義塾大学社会学研究科後期博士課程所属。
専門はジェンダー・セクシュアリティの社会学。現在の主な研究テーマは、メイドカフェにおける女性主体の経験について。

田中東子
大妻女子大学文学部准教授。博士(政治学)。メディア文化論,ジェンダー・スタディーズ,カルチュラル・スタディーズ。主な著作・翻訳に『メディア文化とジェンダーの政治学―第三波フェミニズムの視点から』(単著、世界思想社、2012年)、『出来事から学ぶカルチュラル・スタディーズ』(編著、ナカニシヤ出版、2017年)、ポール・ギルロイ『ユニオンジャックに黒はない人種と国民をめぐる文化政治』(共訳、月曜社、2017年)など。

河野真太郎 
一橋大学大学院経営管理研究科准教授。専門はイギリス文学・文化ならびに新自由主義の文化と社会。著書に『戦う姫、働く少女』(堀之内出版、2017年)、共編著に『終わらないフェミニズム──「働く」女たちの言葉と欲望(研究社、201年)、翻訳にトニー・ジャット/ティモシー・スナイダー『20世紀を考える』(みすず書房、2015年)など。

司会 川口遼
ジェンダーと労働研究会主宰。首都大学東京子ども・若者貧困研究センター特任研究員。大妻女子大学、青山学院大学非常勤講師。専門は、家族・労働・福祉の社会学。ジェンダー/セクシュアリティ研究。

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